IKEAに行ってきました。

はるばる神戸のポートアイランドまで、奈良からおかんの車を借りてIKEAまで行ってきました。

IKEAとはスウェデーンの会社で、家具、生活用品の大型小売店です。事業を世界展開しており、最近神戸に店を出しました。スウェーデン国旗と同色の青と黄色が目印です。

近くのニトリでもよかったのですが、頭の中にスウェーデンの北欧美女が目に浮かび、居ても立ってもおられず、今まで持っていなかった机と椅子を買いに神戸へと車を走らせました。


現地に行く前にIKEAに対して抱いていたイメージは、北欧らしい素朴で洗練されたデザインの家具、外資独特の合理的なサービス、金髪の美女等々…

実際現地に行ってみての感想ですが、金髪の美女が一人もいなかった点を除いて、抱いていたイメージの期待を裏切らない内容でした。

まず第一に商品が安い!

安いからといってデザインが野暮ったくない!

サービスが合理的!

言うならばUNIQLOの家具版でしょうか。スウェーデンのデザインチームがデザインした家具を中国やインドで大量に生産し、コストを下げています。商品をすべてお客さんが持ち帰ることを前提としているので、商品に配送価格は上乗せされていません。

大きなショッピングカートへの数十キロもする家具の積み込み、持ち帰り時の梱包をすべて自分でやらなくてはなりません。持ち帰り用の買い物袋も必要な人はレジで買わなければなりません。しかしそのことでサービスにかかるコストを下げ、その分商品価格が安くなっています。

「これぞ質素、倹約を重んじるヨーロッパの合理的発想だ」としみじみ共感しました。要は、自分でできることは自分でやるからその分安くせんかい!という、個の自己主張の強いヨーロッパらしいサービスなわけです。おまかせのサービスに慣れている人にとっては、なにかと自分でやらなくてはいけなくて面倒かもしれませんが、お金のない貧乏人にはありがたいサービスです。

一番感動した事は、レジでの精算が終わった後、出口付近に軽食コーナーがあるのですが、なんとそこでは100円でジュースが飲み放題、しかも100円でホットドックを売っていたことです。ソフトクリームにいたっては50円でした。
レジで大枚をはたいて財布が薄くなり、すっかり弱気になっているところでこのお値段。思わず「おぉイケアよ、やるじゃないか」と涙腺が潤んでしまいました。

この値段設定からみて、軽食サービスでは利益を見込んでないように思います。買い物に来ている主要な客層は小さい子供を抱えた若いファミリー層、買い物が終わってへとへとに疲れきっているところで、ささやかなねぎらいを込めているのかもしれません。


合理性を追求し過ぎたサービスは味気ないものになりがちですが、最後の最後で、質素、倹約のヨーロッパらしいささやかなサービスを受けたような気がしました。