Beautiful Japan!


Fuji from Yoshiwara (Tokaido)。東海道、吉原から望む富士山



Gion-Machi, Street, at Kioto。京都、祇園町の通り



View of Kobe。神戸の眺め

これらは、New York Public Libraryに所蔵されている1900年前後の日本の風景写真です。これらの公共写真をflickrという写真共有サイト上で見ることができます。アメリカの公施設に所蔵されている写真ですので、日本に関する写真はほとんどありませんが、その中で見つけたのが以下の写真です(japanやkyotoといったキーワードで検索してみて下さい)。

この写真を見た瞬間、僕が今まで見てきた葛飾北斎広重らの浮世絵に描かれた日本の風景と重なり、「おぉ、美しき日本!」とただただ感嘆してしまいました。

撮影した時は、単なる異国の一風景にすぎないものですが、百年の時を経た今に伝わってくる価値はやはりかけがえのないものです。

撮影された写真は個人の所有物ですが、そこに映された風景は、後世の我々全員にとって貴重な財産であると思いました。写真家個人の手を離れて、この財産を守り、活かしてゆくのは我々の責任でしょう。我々ができることについてflickrはこのように書いています。

The key goals of The Commons on Flickr are to firstly show you hidden treasures in the world's public photography archives, and secondly to show how your input and knowledge can help make these collections even richer.

The Commons on Flickrの主要な目的は、まず第一に、世界の公的な写真記録の中にある隠れた財産をあなた方にお見せすることです。
第二に、あなた方の知識の提供によって、これらの写真集をこれまで以上により価値のあるものにする、その方法を示すことです。


You're invited to help describe the photographs you discover in The Commons on Flickr, either by adding tags or leaving comments.

あなた方の助力によって、ここであなたが発見した写真に対して、説明書きを書いて頂ければ幸いです。もしくは、タグ付け、コメントを残すことでも構いません。


インターネットを通して、我々一人一人の助力と知識がこれらの写真に情報と深みを与え、それらが織りなす集合知、共有知が我々の財産をより豊かにしていく。その一手段をflickrは提供しているわけです。



スティーブ・ジョブズの言葉で、こういう言葉があります。
「ありとあらゆる物事はほとんど全て…外部からの期待の全て、己のプライドの全て、屈辱や挫折に対する恐怖の全て…こういったものは我々が死んだ瞬間に全て、きれいサッパリ消え去っていく以外ないものだからです。そして後に残されるのは本当に大事なことだけ」


この写真を撮った写真家の思惑や人柄を今や誰も知るよしはなく、後に残るものは本当に大事なものだけ。美しい構図と、美しい風景。


そう、後に残るものは本当に大事なものだけ。